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各クラスが各PPで何をやってくるのか予想するための手がかり : 対エルフ編

初心者と上級者では、まったく同じカードの引きをしても勝率で大きな違いが出ます。その理由は、相手の次の行動に対する予想力の違いです。

トップクラスの上級者の配信を見ていると、次のように相手の次の行動、自分の次の行動を考えながら判断をしています。「自分は今4PP先攻で、次に相手は4PP後攻となり進化を使えるようになる。次の相手の進化行動で優位を取られ過ぎないように、このターンではあえて今手札にある最も効率の良い動きをしない。相手は進化してこの味方フォロワーを除去するだろうから、自分の5PPの行動でこのカードを使って優位を取る」

各クラスと対峙したとき、各PPで何を警戒すればよいのか、予想するための手がかりについて見ていきます。初回は対エルフ戦です。

ガードの画像やカード名のリンク先は、デッキ作成支援用の公式サイト「Shadowverse Portal」のカードの説明ページです。

対エルフ

エルフの主なデッキタイプ
  • テンポエルフ

    エルフナイト・シンシア 積極的に盤面にフォロワーを並べて、「ブレスフェアリーダンサー」や「風神」、「エルフナイト・シンシア」で攻撃力を上げて相手リーダーの体力を削るのを基本として、ある程度リーダーの体力が削れたら「リノセウス」を利用したコンボで一気に勝利するのを狙うデッキです。

    エンシェントエルフ 使いやすい守護フォロワーである「エンシェントエルフ」や「クリスタリアプリンセス・ティア」&「クリスタリア・イヴ」を利用して盤面を取るのも得意です。

    エンジェルバレッジ体力1のフォロワーを盤面に並べる機会が多いので、「エンジェルバレッジ」などの全体攻撃で対処されるのがテンポエルフは苦手です。その一方で、テンポエルフ用の対処カードが普及していなければ多くのデッキタイプに対して有利を取れます。

    従って、テンポエルフを使うプレイヤーが増えて対処される状況だと苦しくなり、テンポエルフを使うプレイヤーが減って対処されなくなると有利になるのが大きな特徴です。

  • 冥府エルフ

    冥府への道主に「フェアリー」を生成して手札を増やし、「新たなる運命」で墓地を肥やして「冥府への道」の発動条件を満たすのを基本の勝ち筋とするデッキタイプです。

    リノセウス 手札が弱くなったら「新たなる運命」で手札を入れ替えられるので、試合中に「リノセウス」を入手する機会に恵まれているのが特徴です。うまい人ほど「冥府への道」ではなく「リノセウス」コンボで勝利することが多いです。

    今でも強いデッキタイプですが、「収穫祭」と「根源への回帰」が弱体化する前は明らかに最強でした。「冥府への道」の発動を強く意識したタイプと、可能な限りテンポエルフの形を維持しつつ「新たなる運命」と「冥府への道」を加えて勝ち筋を増やしたタイプの二つが存在します。

    テンポエルフと違って、勝ち筋が自分の手札の中で完成する可能性があるため、相手の対策にあまり左右されないのが特徴です。

1PP 相手が先攻時:

ウォーターフェアリー 1PP先攻時の行動としては「ウォーターフェアリー」か「フェアリーサークル」が一般的です。

冥府エルフは「ウォーターフェアリー」を採用しない構築もはやっているので、序盤で「ウォーターフェアリー」が出てきたらテンポエルフである可能性が高まります。

フェアリーサークルフェアリーサークル」が使われた場合、相手の手札に「フェアリー」が2枚加わっていることを留意するべきです。

もちろん、この時点で相手の手札に「フェアリー」が2枚あるのは明白ですが、もっと後のターンになって相手が「フェアリー」を生成したり盤面から回収したり消費したりを繰り返すと、枚数が分かりにくくなってきます。しかし、相手の手札に何枚の「フェアリー」が存在するのかは、数えていれば常に分かる情報です。

ベビーエルフ・メイ 対戦相手がビショップなど動き出しが少し遅い場合、いきなり「ベビーエルフ・メイ」を出すことがあります。

ホーリーファルコン 理由としては、試合展開上「ベビーエルフ・メイ」がうまく刺さる場面が少なく、相手側の2PP行動時に除去スペルを撃つ行動が弱いため、1PP先攻時にいきなり「ベビーエルフ・メイ」を出して2回程度は相手リーダーを攻撃できる見込みがあるからです。疾走ビショップが相手の場合、序盤に出てくる可能性のある「ホーリーファルコン」の体力が1なこともあってお得です。

1PP 相手が後攻時:

ベビーエルフ・メイベビーエルフ・メイ」を警戒する必要があります。エルフと対戦するときに、こちらの1PP先行時の行動で体力1のフォロワー(「ウォーターフェアリー」のように、倒されても一方的に損しないフォロワーは除く)を出すのはリスクが高いです。

体力1のフォロワーを多用するデッキの場合、「ベビーエルフ・メイ」を回収されて何度も使い回されるとやっかいです。2PP時の行動でメイを除去できる見込みがあるのなら、体力1のフォロワーを出してメイを誘うのもありかもしれません。


2PP 相手が先攻時:

エルフの少女・リザエルフの少女・リザ」を出されると除去するのが難しいです。1PP先攻時に「ウォーターフェアリー」、2PP先攻時に「エルフの少女・リザ」、3PP先攻時に「エンシェントエルフ」を出す流れは妨害しにくいです。

ブラッドウルフ ヴァンパイアの「ブラッドウルフ」やビショップの「漆黒の法典」くらいでしか2PP先攻時のリザを除去できません。ウィッチの「虹の輝き」でリザを手札に戻して、自分のリーダーが2ダメージ食らうのを阻止しつつ「エンシェントエルフ」での回収を妨害するのも有効です。

フェアリーウィスパラーフェアリーウィスパラー」を出してくるのは2PP時のエルフの無難な行動です。1PP時の「フェアリーサークル」で「フェアリー」2枚を入手して、2PP時に「フェアリーウィスパラー」で「フェアリー」をさらに2枚手札に加える動きをするときは、冥府エルフであることが予想されます。

f:id:Captain774:20161015143328j:plain 1PP時の「フェアリーサークル」からの「フェアリー」2枚出し。エルフ側が先攻だと、この「フェアリー」2体を除去するのは難しいです。

竜の翼エンジェルスナイプ」やドラゴンの「ブレイジングブレス」といった1コストの除去スペル2枚を使えば対処できますが、手札の枚数的に不利になります。1枚で返せるカードはドラゴンの「竜の翼」と「ドラゴニュートフィスト」しかありません。「ドラゴニュートフィスト」は採用率も低く、「フェアリー」2体に使うのはもったいないので実質的には「竜の翼」だけがカウンターといってよいでしょう。

ベビーエルフ・メイ」2体でも返せますが、次のターンで相手が「エンジェルバレッジ」を使えるのが怖いところです。


2PP 相手が後攻時:

森荒らしへの報い森荒らしへの報い」は便利な除去スペルなので、ほとんどのエルフデッキで3枚採用されています。相手が、こちらのデッキをアグロ~ミッドレンジと予想した場合は、初手に「森荒らしへの報い」を保持することが多いです。

こちらの手札的に、体力2の2コストフォロワーを2PP時と3PP時に出す場合は、先に出したフォロワーが「森荒らしへの報い」で除去されることを想定して、場に残したい方のフォロワーを後に出す方がよいでしょう。

このターン以降、「森荒らしへの報い」は常に飛んでくる可能性があります。こちらが守護フォロワーを置いて、守護の後ろの味方フォロワーを進化させて相手のフォロワーを殴る場合、殴った味方フォロワーの残り体力が3以上になるように調整できると「森荒らしへの報い」で簡単に除去されません。

ベビーエルフ・メイ 「ベビーエルフ・メイ」1体か2体。3PP時の行動で「エンシェントエルフ」が予想されます。エルフ側が後攻の場合は、こちらが3PP先攻時に「エンジェルバレッジ」や「腐の嵐」を使う可能性があるので賭けになります。 


3PP時:

エンシェントエルフ このターン以降、「エンシェントエルフ」が出てくる可能性があります。現在相手の盤面に何体のフォロワーが出ていて、次のターンで「エンシェントエルフ」が出てきたときのステータスおよび、「エンシェントエルフ」が進化してきたときのステータスを気にする必要があります。

ゴブリンマウントデーモン 例えば、5ターン目に相手の場に「フェアリー」が3体出ている状態でこちらが「ゴブリンマウントデーモン」を出すとします。「ゴブリンマウントデーモン」を進化して攻撃させないと、相手の次のターンで「エンシェントエルフ」が5/6で出てきて、進化して7/8。こちらの「ゴブリンマウントデーモン」を破壊して7/5の守護として場に残ります。自分の次のターンでこれを効果的に排除する手段がなければ、ほぼ負けるところまで予想できます。

f:id:Captain774:20161018225330j:plain第2弾カードパック「ダークネス・エボルヴ」が出る前は、「ゴブリンマウントデーモン」進化は比較的安定した行動でした。しかし、「ダークネス・エボルヴ」で使いやすい確定除去スペル「死の舞踏」が登場し、どのデッキでも採用されている可能性があります。「ゴブリンマウントデーモン」進化を「死の舞踏」で返されるかもしれないという危険性があり、判断が難しくなっています。ドラゴンの人気が低迷しているのもだいたいこの辺が原因です。ただ、試合の後半になるほど有利になるタイプのデッキを使っているのなら、相手が除去スペル使うだけでターンを終えてくれるのなら問題ないとも考えられます。

エンジェルバレッジ採用率は低めですが、エルフも「エンジェルバレッジ」を採用していることがあるので一応警戒が必要です。


4PP 相手が後攻時:

エルフプリンセスメイジ 「クリスタリアプリンセス・ティア」を5PPで無料進化付きで出すために、4PP後攻で「エルフプリンセスメイジ」を進化させてコスト0の「フェアリー」を2枚用意する動きはよく見られます。

風神 テンポエルフの場合、コスト0の「フェアリー」を4PP後攻時にすぐに場に並べて、5PP後攻時に「風神」や「ブレスフェアリーダンサー」→「自然の導き」→「ブレスフェアリーダンサー」でダメージを稼いでくることがあります。


5PP 相手が後攻時:

f:id:Captain774:20161016150350j:plain 4PP後攻時に「エルフプリンセスメイジ」を進化させてコスト0の「フェアリー」を2枚手札に持ったままなら、5PP後攻で「クリスタリアプリンセス・ティア」が無料進化付きで出てくる可能性が高いので警戒しましょう。


5PP時:

森の意志このターン以降、一部のエルフデッキで採用されている「森の意志」が使われる可能性があります。手札を多く保つことが重要な冥府エルフデッキと「森の意志」の相性が良いので、全体除去として「森の意志」を入れている構築もあります。

相手が「森の意志」を使ってくるのは予想しづらいですが、ロイヤルやエルフ、ヴァンパイアなどで体力の低いフォロワーを多数並べるときには気にしたいです。

森の意志」を入れた冥府エルフは「死の舞踏」を採用していないことが多いです。盤面がカラのところに体力の高いフォロワーを1体出す場合、進化すれば相手の「森の意志」の圏内から脱出できることがあるので駆け引きになります。

具体的には、「騎竜兵」で「ファフニール」のコストを9から7に下げて、エルフ側が7PP使えるターンで出した場合、相手の手札が最大(9枚)で「森の意志」と「森荒らしへの報い」を持っている場合、体力10の「ファフニール」をぎりぎり倒せます。しかし、「ファフニール」が進化して体力12になると、確定除去がなければ倒せなくなります。

f:id:Captain774:20161018225330j:plainテンポエルフの場合、「死の舞踏」が採用されていることが多いです。冥府エルフは採用していないことが多いです。


6PP時:

エルフナイト・シンシア このターン以降、「エルフナイト・シンシア」が出てくる可能性があります。フォロワーを並べてから「エルフの少女・リザ」で除去されにくくして、次のターンの「エルフナイト・シンシア」につなげる動きはよくあるので注意する必要があります。

また、エルフ側の盤面がカラでも、「エルフナイト・シンシア」を進化させてこちらのフォロワーを殴って除去しつつ「フェアリー」を2体並べる動きが単純に強いです。

フェアリービースト 冥府エルフデッキの場合、このターン以降に「フェアリービースト」(通称「リーサルさよなライオン」)が出てくる可能性があります。

最大で体力8も回復されるので、アグロ系やフェイス系のデッキが息切れしながらも次のターンのコンボで勝てそうだというときに回復されると非常に苦しくなります。逆に、しっかり盤面を取りつつ相手リーダーを殴っていくデッキの場合は「フェアリービースト」で回復しても全然間に合わないのであまり役に立ちません。

太古の森神 あまり見かけませんが、おもむろに巨大なステータスの太古の森神が出てくると、確定除去を搭載しない構築も多い超越ウィッチや冥府エルフだと処理できないことがあります。


7PP時:

f:id:Captain774:20161016150350j:plain このターン以降、0コストの 「フェアリー」を使わなくても「クリスタリアプリンセス・ティア」を無料進化付きで出せるようになります。

クリスタリアプリンセス・ティア」を倒さないと回収されて使い回される危険性があります。特にアグロ系のデッキだと、相手のリーダーを攻撃するのか、ティアを除去するのかの判断が難しいです。

リノセウス 現状でのエルフの主要なデッキタイプで採用されるカードは6コスト以下ですが、7ターン目以降は「リノセウス」によるコンボダメージが脅威となります。

7PPでリノセウスを1枚使用したコンボダメージ:
1コストカード → 1コストカード → リノセウス(3ダメージ) → 自然の導き → リノセウス(5ダメージ)

リノセウス」と「自然の導き」を用意しておいて相手に守護フォロワーが居なければ、いきなり8ダメージ(進化を使えば10ダメージ)が出ます。

7PPでリノセウスを2枚使用したコンボダメージ:
1コストカード → 1コストカード → 1コストカード → リノセウス(4ダメージ) → リノセウス(5ダメージ)

リノセウス」を2枚用意する必要がありますが、いきなり9ダメージ(進化を使えば11ダメージ)が出ます。

7PPで0コストフェアリーを2枚使用したコンボダメージ:
0コストフェアリー → 0コストフェアリー → 1コストカード → 1コストカード → リノセウス(5ダメージ)→ 自然の導き → リノセウス(7ダメージ)

エルフプリンセスメイジ」進化で入手した0コストフェアリーを「クリスタリアプリンセス・ティア」に使ってこない場合、このお手軽12~14点ダメージコンボを狙っている場合があります。


8PP時:

8PPでリノセウスを1枚使用したコンボダメージ:
1コストカード → 1コストカード → 1コストカード → リノセウス(4ダメージ) → 自然の導き → リノセウス(6ダメージ)

難易度は低い割に10ダメージ(進化を使えば12ダメージ)も出ます。試合の中盤以降にエルフ側が「自然の導き」を使っていなければトドメのコンボ用に温存している可能性が高いです。

リノセウスコンボでどれくらいのダメージが出るのか計算しつつ、守護フォロワーを絶やさないようにしたり、序盤からプレッシャーをかけて相手の「リノセウス」や「自然の導き」を盤面の処理用に使わせたり、エルフ側のコンボを食らいにくい展開にしたいです。


9PP以降:

エンシェントエルフ 使用できるPPが多くなると、「自然の導き」がなくても「エンシェントエルフ」で「リノセウス」を回収してコンボをつなげる動きで大ダメージを出せるようになります。特に、0コストのフェアリーと組み合わせると凶悪です。

次のような10PP、17ダメージコンボに近いコンボも意外と成立する機会があります。

0コストフェアリー → 0コストフェアリー → 1コストカード → リノセウス(4ダメージ) → エンシェントエルフ → リノセウス(6ダメージ) → リノセウス(7ダメージ)

エルフ側が手札を出し渋っているときには「リノセウス」コンボを狙っている可能性があるので守護フォロワーを置くなど警戒したいです。

フェアリービースト 9PP以上あればターン内で「フェアリービースト」を「エンシェントエルフ」で回収可能になり、アグロ/フェイスデッキに対して絶望的に強い動きになります。