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RAGEシャドウバース決勝大会で使用されたクラス/デッキと大会のフォーマットの関係について

ランキングシステムが配信と相性が悪くて、ランクマッチ配信は盛り下がっている「シャドウバース」ですが、大会は盛況です。

オフライン大会「RAGE Vol.3 Shadowverse GRAND FINALS」が2016年11月23日に秋葉原で開催されました。これは、1,024名の参加枠に約3,000人が応募、優勝者の賞金が400万円にもなる、シャドウバース史上最大のオフライン大会の決勝です。

2016年10月22日~23日の予選大会で8名まで絞られた上での今回の決勝大会で、どんなクラスやデッキが使われたのか。大会のフォーマットによる影響も踏まえて見ていきましょう。

決勝大会で使用されたデッキは大会のページで公開されています。

決勝大会で使われたクラス

  • エルフ、8/8、採用率 100%
  • ロイヤル、7/8、採用率 87.5%
  • ビショップ、5/8、採用率 62.5%
  • ウィッチ、4/8、採用率 50%

大会の配信のコメントでは、全部で7クラス存在するのに、そのうち4クラスしか使われなかったことに不満を持つ人も結構居ました。これは、大会のフォーマットによる影響が大きいです。

大会のいろんなフォーマット

決勝大会では、3クラスのデッキを用意して、先に3勝した方が勝つ(長引いた場合、3勝2敗になるまで最大5戦やるため、best of five(BO5)と呼ばれる)方式が取られました。勝ったデッキは使用不能になるため、用意した3デッキそれぞれで1勝する必要があります。

このように、複数のデッキを用意して、勝ったデッキが使えなくなる方式をコンクエスト マッチ フォーマット(Conquest Match Format)と言います。

逆に、負けたデッキが使えなくなる方式をラスト ヒーロー スタンディング マッチ フォーマット(Last Hero Standing Match Format)と言います。この場合、勝った側のデッキは負けるまで固定されます。

シャドウバースのライバルとなる「ハースストーン」では、ラスト ヒーロー スタンディングからコンクエストへ、主要な大会での採用フォーマットが移り変わっています。

ラスト ヒーロー スタンディングの場合、勝った側のデッキが固定されるため、負けた側はそのデッキに有利なデッキをぶつける戦術が取れます。しかし、その環境での最強デッキが連勝して試合が終わることがあるのが欠点といえます。そのため、いろんなデッキを見られるコンクエストが選択されることが多くなっています。

Hearthstone World Championship 2016では、BO7 コンクエスト + 1banというフォーマットが採用されました。これは、5クラスのデッキを用意して、相手の用意したクラスのうちの一つを使用禁止に指定できるルールです。

シャドウバースでも、総合的に最強と言われる冥府エルフや、特定の組み合わせで異様に強い超越ウィッチが問題になることがあります。特定のクラスを使用禁止にできれば、それらのデッキに勝てないクラスでも大会で活躍でき、より多彩なデッキが見られるようになるでしょう。

大会のルールがデッキに与える影響

コンクエストでは、用意した全部のデッキが1勝する必要があります。そのため、明確な対策が存在するデッキは使いにくくなるのが欠点となります。

例えば、アグロデッキを一つでも採用して、対戦相手のデッキすべてがアグロを殺すタイプだった場合。アグロデッキ以外のデッキで勝てたとしても、対策されているアグロデッキは1回も勝てなくて敗退する危険性があります。

この相性問題が顕著に出たのがasupe選手とsoomya選手の試合です。今回唯一セラフビショップを持ち込んだasupe選手に対して、soomya選手はセラフビショップ対策をしていたため、asupe選手のセラフビショップが一度も勝てずに3敗して勝負が決まりました。

決勝大会で使われたデッキの種類は次のとおりです。

決勝大会で使われたデッキタイプ

  • 冥府エルフ、7/8、採用率 87.5%
  • ミッドレンジロイヤル、6/8、採用率 75%
  • エイラビショップ、3/8、採用率 37.5%
  • 超越ウィッチ、2/8、採用率 25%
  • 御旗ロイヤル、1/8、採用率 12.5%
  • 土・超越ウィッチ、1/8、採用率 12.5%
  • 土ウィッチ、1/8、採用率 12.5%
  • 疾走ビショップ、1/8、採用率 12.5%
  • セラフビショップ、1/8、採用率 12.5%

極端に相性の悪い組み合わせの存在するデッキはコンクエストでは使いにくいため、冥府エルフやミッドレンジロイヤルといった、全方向に強いデッキが多く採用されています。

面白いのは、予選大会で超越ウィッチを採用した選手は誰も生き残らなかったのに、決勝大会では超越ウィッチが使用されている点です。

予選大会と決勝大会の違い

予選大会はBO3 コンクエストで、デッキを二つともアグロデッキにしているプレイヤーの存在が多く予想されました。そのため、超越ウィッチに限らずアグロデッキに弱いデッキを採用していた選手は、どこかのタイミングでアグロデッキだけを採用した選手と当たって敗退したのです。

一方決勝大会では、冥府エルフやミッドレンジロイヤルが多く、エイラビショップもある程度採用されることが予想されていたので、アグロデッキ×3の構成で挑むのはリスクが高いと考えられました。アグロデッキ×3の構成の選手が居ないのであれば、冥府エルフに対して少し有利を取れる数少ないデッキである超越ウィッチが生きてきます。

2017年春のRAGEシャドウバース大会のルールに期待

今回の決勝大会の最後で、2017年春にもRAGEシャドウバース大会が開催されることが予告されました。

次回大会では、Hearthstone World Championship 2016を見習って、BO3~7 コンクエスト + 1banになるのではないかと期待しています。

2016年末に予定されている新パックで、冥府エルフや超越ウィッチが弱体化するかどうかは分かりませんが、弱体化しなくても大会で使用禁止に指定できるのなら「超越ウィッチだけは勘弁してほしい」というコントロールデッキも複数存在するので、多彩なデッキの活躍が見られるようになるでしょう。